アメリカのホリデーシーズンにおける大型セール「ブラックフライデー」。近年は世界各国や日本国内でも盛り上がりを見せ、もはや定番のセールとなっています。
国内では大手百貨店や大型ショッピングモールをはじめとした実店舗、Amazonや楽天市場などの大型オンラインショップ、小規模オンラインショップに至るまでブラックフライデーセールが開催され、その認知度も年を追うごとに増している印象があります。アメリカの大型セールが由来となるブラックフライデーですが、運営するECサイトでもセール開催で売り上げを伸ばすための絶好のチャンスです。
この記事ではブラックフライデーの由来について、また日本を含め世界におけるブラックフライデーの盛り上がりや、ブラックフライデーでの離脱防止や売上向上に使えるポップアップデザインについてご紹介します。
ブラックフライデーを盛り上げる! 目次
ブラックフライデー 2024年はいつ?
今年2024年のブラックフライデーは、11月29日(金)に開催されます。
ブラックフライデーのセールは、アメリカのサンクスギビングデー(感謝祭)翌日の金曜日に開催。その次週の月曜日は”サイバーマンデー”と呼ばれており、どちらもホリデーセールとして開催されています。これら商戦は日本におけるお正月商戦がよく比較対象にされます。アメリカでは感謝祭が日本のお正月にあたるため、その後のセールが大きな盛り上がりを見せるのも納得できます。
日本国内では馴染みが薄かったブラックフライデーでしたが、ここ数年でようやく認知度が高まりはじめました。
ブラックフライデーの由来
ブラックフライデーの起源には諸説ありますが、現代では売り上げの少ない店舗であっても”お店が黒字になる日”として認知されており、縁起のいい印象へと変化を遂げています。
もともとは株の大暴落が起きたブラックサーズデー(1929年)・ブラックマンデー(1987年)が語源と言われていました。現代のブラックフライデーはユーザーがお得に商品を購入できるチャンスであり、また各店舗が黒字になり、そして世界や日本経済の活性化が可能になる大きな機会と言えそうです。
ブラックフライデーは年末商戦の前哨戦
次の月に控えるクリスマス商戦や年末商戦の前哨戦として捉えることができるブラックフライデー。
ブラックフライデーセールでは売上が期待できますが、それ以上に顧客情報の収集やアンケートによるニーズの把握、新規顧客獲得やメールリストの構築、ECサイトのSEO最適化の機会にもなり得ます。
感謝祭後のブラックフライデー・サイバーマンデーは、これ以降のECサイトや顧客管理・広告戦略を最適化する機会と見て周到に準備を進めたいところです。
ブラックフライデーを数字で見る
年間でも代表的なセールの一つとして数えられるようになったブラックフライデー。アメリカと国内の各データを参考に、今年のブラックフライデーの傾向の把握に役立てましょう。
ブラックフライデー アメリカのデータ
ブラックフライデー2023・オンライン支出額
Adobeの調査によると2023年アメリカのブラックフライデーでは、過去最高のオンライン支出額を記録。総売上高は98億ドル(約1.5兆円)に達しました。(前年比で7.5%の増加)
ブラックフライデー2023・一人当たりの平均支出額
Y’s and partnersによると、2023年アメリカのブラックフライデーの一人当たりの平均支出額は400ドル(約61,200円)。
2022年と比較して約7ドル増加しており、消費者の購買意欲が引き続き高いことが伺えます。
ブラックフライデー2023・サイバーマンデーとの売上げ比較
Bloomberg Japanによれば、2023年のブラックフライデーの総売上高は98億ドル(7.5%増)。これに対してサイバーマンデーは124億ドル(9.6%増)。
追いつき、追い越しを繰り返す2つの大型セールですが、小売店にとってはこれら両日とも見逃せないセールとなっています。
ブラックフライデー 日本国内のデータ
ブラックフライデー・国内における認知度
2021年の調査によると、日本におけるブラックフライデーの認知度は75.1%に達し、3年連続で75%を超えていました。
さらに、2023年の調査では、ブラックフライデーを「知っている」と回答した人が44.5%、名前を「聞いたことがある」と答えた人が51.8%で、合わせて96.3%の人が認知していることが分かりました。
これらのデータは、ブラックフライデーが日本国内で広く知られるイベントへと成長していることを示しています。年々その存在感を増し、消費者にとって重要なセールイベントとして定着していることがうかがえます。
ブラックフライデー・企業の動向
「トクバイ」の調査によれば、ブラックフライデーのセールやイベントを実施する企業が昨年より約1割増加しました。
具体的な施策として、「96(クロ)」が付く価格での均一セールや、「黒」に関連する商品のセールなどが計画されています。
ブラックフライデー・消費者の動向
同調査で、「トクバイ」ユーザーの認知度は9割以上に達し、半数以上がブラックフライデーのセールで買い物をしたいと回答しています。
特に、買い物をしたい場所として「スーパーマーケット」が69.9%で最も多く、次いでECサイト(48.6%)が続きます。購入したい商品は「食料品・飲料品」が約8割を占めています。
ECサイトのブラックフライデー戦略
大幅な割引と特典の提供
ブラックフライデーにおけるECサイトの最も効果的な戦略の一つは、大幅な割引と特典の提供です。顧客はこの期間に特別な価格を期待しているため、通常より大幅な割引を提示することで購買意欲を高めることが可能です。
また、購入額に応じた特典や送料無料キャンペーンを組み合わせることで、単価向上を狙えます。これにより、一度の購入でより多くの商品を購入してもらい、収益の最大化につながります。魅力的な割引率や期間限定オファーを活用することで、競合と差別化し注目を集めることができます。
サイト離脱・カゴ落ち防止対策オファー
ブラックフライデー期間中、顧客のサイト離脱やカート放棄を防ぐための特別オファーは非常に効果的です。購入をためらう顧客には、割引クーポンや送料無料オファーを提供するリマインダーメールを送ることで、購入を促進できます。
さらに、「この商品は在庫わずか」「今なら特別割引あり」といった緊急性をアピールするメッセージを組み合わせることで、顧客に行動を促す効果が期待できます。これにより、カート放棄率を低減し、ブラックフライデー期間中の売上最大化を図ることができます。
メールマーケティングによる事前告知
ブラックフライデーの成功を支える重要な戦略として、メールマーケティングによる事前告知があります。セール開始前に顧客に情報を提供することで、期待感を高め、購買意欲を促進できます。特に会員限定の早期アクセスや事前に発表される特典情報を含むメールは、特別感を醸成し、開封率を向上させます。
さらに、カウントダウンメールを送り、セール開始直前の盛り上げを図ることで、サイトへのアクセスを増加させ、販売初期段階からスムーズなスタートを切ることが可能です。
アップセル・クロスセル戦略
ブラックフライデーでは、クロスセルとアップセル戦略を活用して一度の購入単価を高めることも効果的です。クロスセルは、顧客が選んだ商品に関連する商品を提案し、より多くの商品をカートに追加してもらうことを目指します。
一方、アップセルは、顧客が検討中の製品よりも上位モデルや付加価値の高い商品を提案し、購入単価を引き上げます。
これらの戦略をセール期間中の特別パッケージや割引価格と組み合わせることで、顧客の購買意欲を高め、ECサイト全体の売上向上につなげることが可能です。
”モバイルフレンドリー”を意識する
近年はモバイル端末から購入を行うユーザーが増加しています。ECサイトはブラックフライデーセールに限らず各セールでモバイルフレンドリーを意識したいところ。
先述のデータから、日本国内でもモバイル端末からの取引量が多いため、運営するECサイトがモバイル上でどのように表示・機能するかを確認し、モバイルフレンドリーへ最適化を行いましょう。
サイト表示速度・ECサイトのSEO最適化
またブラックフライデーはその後のサイバーマンデー、クリスマス、年末商戦に向けてECサイトのSEOを最適化する機会になります。
サイト表示速度は、コンバージョンや売上を左右する重要ポイントです。表示の早いプラットフォームを利用していたとしても、サードパーティ製アプリのデータの読み込みに時間が掛かると、結果的にサイト表示速度は遅延します。サイト表示速度をアジャストし、ECサイトのSEO最適化しましょう。
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ポップアップによるメールリスト構築とABテスト
ポップアップを活用すれば、ブラックフライデー後にやってくる各セールに向けてのメールリストの構築が可能です。平均注文金額を向上できるメールリスト構築を効率良く行うには、どのようなポップアップデザインがユーザーに刺さるのかについて事前にABテストを実施し、より効果の高いポップアップを採用します。
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Promolayerでポップアップを
簡単作成!すぐに施策開始!
1. 新規作成 → テンプレートを選ぶ
登録後、新規作成をクリックして用途・シナリオに合ったポップアップテンプレートを選択。
2. ポップアップデザインを編集
テンプレートをもとに、ドラッグ&ドロップで好ましいデザインに編集。ゼロからの編集も可能です。ポップアップのスマホ表示も確認しましょう。
3. 表示ルールやターゲットを設定
ルールセクションでポップアップを表示する対象ユーザーや表示ページ、表示のタイミング等を選択。
4. プレビュー確認、すぐ施策開始!
プレビューで本番環境での表示を確認。ライブモードに変更すればすぐに施策を開始できます。
ブラックフライデーのポップアップバナーのデザイン例7選
ブラックフライデー開催を事前に告知
ブラックフライデーセールの開催前にカウントダウンを設定し、事前の割引クーポンを提供することで、ユーザーの興味を煽ることができます。また、セール開催中のポップアップにも「終了まであと・・」といった形でカウントダウンを設置すれば、ユーザーの心理を刺激して買い気を煽り、商品の買いそびれを防止することができます。
ブラックフライデーのクーポンルーレット
ブラックフライデーにちなんだクーポンルーレットもぜひ活用したいポップアップのひとつです。ゲーミフィケーション効果によってユーザーのエンゲージメント向上が期待できるだけでなく、これによってコンバージョン率と売上の向上を見込むことが出来ます。メールアドレス登録を条件として、今後のセールに向けてメールリスト構築も一緒に行いましょう。
なお、ゲーミフィケーション効果はさまざまな業界で成果を挙げています。ポップアップデザインとしては、ブラックフライデーにちなんだ黒を基調にしたデザインがイベントにフィットします。カウントダウンタイマーなどを組み合わせて、ユーザーに積極的にルーレットを楽しんでもらう工夫も有効です。
ブラックフライデー・セールページに誘導
ブラックフライデーを皮切りに新しいサービスや商品を提供したい場合は、ユーザーをセールページに誘導するポップアップを活用しましょう。インパクトのある画像と分かりやすい説明文、リンクを設置するだけで、ユーザーをセールに誘導できるポップアップが完成します。
ブラックフライデーを知らせるポップアップに特別感を持たせるなら、風船やリボンのデコレーションもおすすめです。ディスカウントを告知し、お得に商品購入ができる特別感も演出しましょう。
ブラックフライデー・サイバーマンデーをホリデー セールとして告知
サイバーマンデーは、ブラックフライデーと並んで代表的な年間セールです。この2日間をホリデーセールとして割引クーポンを提供すれば、両日のセールをアピールすることが出来ます。どちらも消費者の買い気が高まるイベントのため、よりユーザーが満足できる割引を提案しましょう。
プレゼントボックスでメールリスト登録をアピール
サイトに訪れたユーザーにセールを知らせるためのメーリングリスト登録をアピールしましょう。イベントにちなんだ黒のプレゼントボックスと相性のいいゴールドをちりばめて、リッチなブラックフライデーを演出します。カウントダウン機能で時間に限りがあることも知らせることが出来ます。
ブラックフライデー開催には早めの準備を
アメリカ発祥のブラックフライデーは現在では世界各国で、また日本国内でもその認知度を増してきています。
海外に比べればまだ規模が小さいと言える日本のブラックフライデーですが、年々認知度も増していることから、来年や再来年とさらに盛り上がっていく気配があります。
ECサイトでブラックフライデーのセールを準備・開催することで、その後のサイバーマンデーやクリスマスセール、年末商戦に向けてのサイトスピードやSEO、メールリストやポップアップの最適化が可能になります。今年は早めにブラックフライデー開催準備を行いましょう。