ホワイトデーは、2月14日のバレンタインデーのお返しをする日として定着。その発祥には諸説ありますが、お菓子に携わる組合や商店のマーケティング戦略と言われています。
近年のホワイトデーはバレンタインデーと同じく、その傾向が時代とともに変化しています。ギフトを贈る相手や種類も多様化しており、売り上げに繋げやすいことから年間でしっかりと掴んでおきたい商戦です。
この記事ではホワイトデーに関する傾向やデータ、そして商戦を盛り上げるポップアップデザインの事例についてご紹介していきます。
【2025】ホワイトデーはいつ？
バレンタインギフトのお返しのホワイトデーは3月14日。2025年は、3月14日（金曜日）となっています。
近年のホワイトデーでは、ギフトの多様化が進んでいます。定番のスイーツに加えてアクセサリーや花、雑貨なども人気です。ネット通販の利用も増加しており、デジタルクーポンの利用も増加傾向にあるようです。ギフトを贈る相手としては配偶者・友人知人のほか、自分へのご褒美としてギフト購入を行うといった傾向も見られます。
ホワイトデーの経済規模
ホワイトデーの市場規模は、調査機関によって数値に差が見られます。一般社団法人ギフト研究所によると2022年は約890億円、2023年には約860億円と減少傾向が続いているとしています。（矢野経済研究所調べ）
しかし、ポジティブな傾向も見られます。株式会社NintのレポートではECモールにおけるチョコレート市場は、2020年のバレンタイン・ホワイトデーシーズンでは前年比19.9%増、2021年には41.1％増と大幅に成長しています。大手ECサイトでもホワイトデー特集が組まれるなど、ホワイトデーの需要創出の動きも見られます。
データで見るホワイトデーセール
年々の変化が目まぐるしいホワイトデー商戦では、顧客の傾向をしっかりとキャッチアップしていきたいところです。以下に、ホワイトデーに関する各調査データをもとにしたホワイトデーの傾向をご紹介します。
ホワイトデーで贈ろうと考えているものとは？
2024年、アイランド株式会社（本社：東京都渋谷区）が自社サービス「お取り寄せネット」のユーザーを対象にホワイトデーに関する調査を行なっています。
「2024年のホワイトデーで贈りたいものは？」という設問に対し、最も多かった回答は「スイーツ（82％）」でした。続いて「グルメ（23%）」「お酒・ドリンク（12%）」「雑貨（12%）」「コスメ（11%）」と続きます。
ホワイトデーギフトの主役はやはりスイーツ。特に手軽に食べられるスイーツが人気のようです。しかしながら、多様化するギフトとしてグルメ・お酒・コスメといったものも台頭しています。そのほか、「外食・一緒に食事をする」という回答も見られます。
また、スイーツの中で贈りたいものとして一番多かったのは「チョコレート」と「クッキー」で45%でした。次いで「チョコスイーツ（32%）」「フィナンシェ（30%）」「バウムクーヘン（28％）」と続きました。
ホワイトデーギフトの購入先は？
同調査の設問「ホワイトデーのプレゼントの購入先」では、ネット通販を選ぶというユーザーが54％に達しました。
ホワイトデーギフトの購入先で最も多かった回答は「百貨店（67%）」です。これに次いで選ばれているのが「ネット通販（54%）」。その他、専門店・スーパーマーケット・テレビ通販などが続きます。
ギフト購入先にネット通販を選ぶ理由として、”店舗で購入できないものを売っているから”と答える人が約半数に達しています。EC通販では、店舗では見られないような多種多様の商品ラインナップにより選択肢が増え、魅力に映るようです。
ホワイトデーギフト購入金額
ホワイトデーギフト購入金額については、Loyalty Marketing, Inc.が「2024年ホワイトデーに関する調査」の調査結果を公開しています。
調査では、15歳から70代の男性に向け、ギフトを渡す人数とギフト購入額をリサーチ。ギフトを渡す人数は平均で1.17人となっています。また30代の男性が最もプレゼントを渡す人数が多く、1.35人。40代の男性が購入金額が最も高く、¥3,360。平均が¥2,847でした。
なお、男性全体の購入額平均は¥2,601、一人あたりの平均は¥2,218という結果になりました。ECサイトでの販売の際は、これらの価格帯の商品を充実させ、施策を打つことが得策のようです。
ホワイトデー販促で使えるポップアップバナーのアイデア
ECサイトのでの購入希望者が多くなっている現代。ECサイトでのギフト販売は時流にマッチした販売方法と言えます。そして、よりコンバージョン率を向上させて売り上げに貢献させるには、ポップアップによるWeb接客は欠かせないECサイトの販売戦略です。ここでは、ホワイトデーで使えるポップアップデザインについて事例をご紹介します。
ホワイトデーの特別割引 ギフトページへ誘導
ホワイトデーのポップアップは、ホワイトデーカラーが映える画像を使用してアイキャッチなポップアップを作りましょう。サイト訪問者の目に留まるようなアイキャッチなポップアップを表示し、ホワイトデーギフトページへ誘導します。ポップアップで導線づくりを行えば、取り扱うホワイトデーギフトに触れるトラフィックも増加します。
ホワイトデーギフト メール登録でクーポン進呈
ホワイトデーギフトをお得に購入できるパーソナルクーポンを進呈して、購買率を高めましょう。メールアドレス登録だけでディスカウントが利用できることをポップアップでアピール。ユーザーは面倒や負担なくお得にギフト購入が可能になり、店鋪ではメールリスト構築が可能です。つまり、お得にギフトを購入してもらい、引き換えに情報を取得できます。メールアドレスの他、取得したい情報のフォームを設定すれば、さらに顧客リスト作成に役立ちます。
ホワイトデーのカウントダウンタイマー活用
ホワイトデーに限らず、各種キャンペーンでカウントダウンタイマーを活用しましょう。カウントダウンタイマーはユーザーにお買い得な商品を取り逃す不安（FOMO）を誘発させるため、お客様の買い逃しや買いそびれを防ぎ、売り上げを向上させる効果が期待できます。事前のクーポン配布で、ホワイトデーの購買率を高めましょう。
ホワイトデーの初回割引キャンペーン
その他、シンプルに初回限定の割引を設定するのも有効でしょう。割引を受ける条件としてメールアドレスの登録を促進する事により、メールリストの構築も可能です。今回、そして今後のマーケティングにメールリストを活かすことが出来れば、売り上げとコンバージョン率の安定へとつなげる事が可能です。
ホワイトデーのクーポンルーレット
誰もがトライしたくなる運試し、クーポンルーレットもキャンペーンを盛り上げるのに有効です。メールアドレスの登録によりユーザーはクーポンルーレットを回す事ができます。割引クーポンにより購買率を高める事はもちろん、メールアドレスを収集する事によりリストを作成し、今後のマーケティングに生かすことができます。
ECサイトのホワイトデー施策に関するFAQ
1. ホワイトデーギフトの売上を伸ばすための効果的な施策は？
ホワイトデーの売上を伸ばすには、早期キャンペーン開始・ポップアップ活用・限定クーポン配布が重要です。特に、「3,000円以上で送料無料」「5,000円以上で10%オフ」といったオファーが効果的です。
また、人気ランキングやギフトセット提案で迷うユーザーを後押ししましょう。リターゲティング広告やLINE公式アカウントでの配信も有効です。
2. ホワイトデー向けのポップアップ施策にはどんな種類がある？
ホワイトデー向けには、期間限定クーポン・商品レコメンド・かご落ち防止のポップアップが効果的です。特に、「今だけ10%オフ」「3月◯日までの注文で当日配送可能」などの緊急性を訴求するとCVRが向上します。
また、ギフト診断ポップアップでユーザーの購入をサポートするのも有効です。
3. ホワイトデーの平均購入金額を活用したマーケティング戦略は？
ホワイトデーの平均購入金額は2,000～3,000円。この価格帯の商品を強化し、セット販売や送料無料条件を最適化すると売上アップにつながります。
また、「あと500円で送料無料」ポップアップを活用し、カート追加を促す戦略も効果的。広告では、この価格帯のギフトを前面に押し出すとコンバージョンが向上します。
4.ホワイトデーキャンペーンの適切な開始時期は？
ホワイトデーのキャンペーンは2月中旬から開始し、3月1日〜14日にピークを迎えるのが理想的です。
早期予約特典や「早めの注文で10%オフ」などの施策を展開すると、競合より先に顧客を確保できます。直前には「3月◯日までに購入すればホワイトデー当日配送可能！」といったラストスパート施策が有効です。
ホワイトデーで売り上げを拡大！
近年の経済規模は縮小傾向にあるものの、現在も高い売上高を誇るホワイトデー。
ホワイトデーの認識は現代においてはさらに多様化しており、恋人だけでなく友人やお世話になった人、また自分にプレゼントする意味を込めてホワイトデーを利用する人が増えています。また、プレゼントとして選ばれるスイーツ類や日用品、化粧品、花などは購入経路として商品ラインナップが豊富なECサイトが選ばれる傾向が強まっているようです。
沢山のユーザーに商品を見てもらい、購入してもらう機会を作るには、ポップアップによるWeb接客が欠かせないファクターとなってきています。ポップアップのデザインを上手く活用して、ホワイトデーで売り上げを拡大しましょう。
