
2025年のゴールデンウィークは最大11連休。旅行や外出によるカゴ落ちが加速する時期でもありますが、ポップアップの出し方ひとつでCVRは大きく変化します。
「とりあえず表示している」だけの状態から脱却し、連休特有のユーザー心理に刺さるポップアップ設計を始めませんか?
この記事では、売上を逃さないための具体的な活用例を紹介します。
ゴールデンウィークにCVRを向上!
【2025】ゴールデンウィークはいつから?

2025年のゴールデンウィークは、4月26日(土)から5月6日(火・祝)までの最大11連休。
色々な場所に出かけたり、また家でゆっくりと過ごすなど、長期休暇によってユーザーの生活リズムが大きく変わるため、ECサイト運営にとっては売上を落とすリスクと売上を伸ばすチャンスが表裏一体の時期と言えるでしょう。
ゴールデンウィーク期間中の行動の変化
実際、連休中はユーザーに以下のような変化が起こります。
外出・旅行によるサイトへのアクセスの減少
カートに商品を入れても「あとで買おう」と思って離脱(かご落ち)
配送遅延や休業日の見落としによるクレーム増加
一方で、時間に余裕のあるユーザーはじっくり商品を比較したり、限定感のあるセールに反応しやすくなる傾向もあります。たとえば「GW中だけ送料無料」「クーポン抽選」などの施策があると、普段はスルーされがちなポップアップにも目が留まりやすくなります。
つまり、この時期は普段と同じポップアップを表示すると損失につながりやすい反面、ユーザー行動に合わせてポップアップを最適化すれば、CVRを向上させることも可能です。
よくあるもったいないポップアップ3選
ポップアップを導入しているECサイトは増えていますが、「表示しているだけ」になってしまっているケースも少なくありません。特にゴールデンウィークのような特別な時期では、設計の甘さがそのまま成果の差になります。
ここでは、ありがちなもったいないポップアップの使い方”を3つ紹介します。
1.表示タイミングが雑すぎる
訪問してすぐ、ページの読み込みと同時にポップアップが表示される・・・これはユーザーにとってストレスや離脱のきっかけになりやすいタイミングです。
特にGW中は、スマホでの閲覧やながら見も多く、「今すぐ買う気はない」層が多いため、タイミングの工夫を行いましょう。
アクセス直後のポップアップ表示
トップページにアクセス直後、全ユーザーに一律で10%OFFクーポン表示
ユーザー目線のポップアップ表示
2ページ以上閲覧 or 滞在20秒以上で表示/カゴ落ち直前にオファー提示
2.季節感や特別感のない文言
通常時と同じ「今だけクーポン配布中!」のような訴求では、GW中という特別な空気に対して鈍感に見えてしまう可能性があります。ユーザーの気分に合わせて言葉やビジュアルを変えるだけで、反応率が大きく変わります。
ゴールデンウィークを感じさせないポップアップ
「今だけお得に!」とだけ書かれたデフォルトのポップアップ
ゴールデンウィークに特化したポップアップ
「GW限定|5/6までの連休特価クーポン配布中!」と具体的に表現
3.スマホ表示が見づらい・操作しづらい
現在、多くのユーザーがスマホからECサイトを閲覧していますが、PC用のデザインをそのまま流用しているケースも見受けられます。とくに連休中はスマホ経由のアクセスが増えるため、スマホファースト設計が必須です。
スマホからのアクセスに最適化していないポップアップ
閉じるボタンが小さい、ポップアップが画面を覆いすぎる
スマホでも見やすく操作しやすいポップアップ
片手操作時に親指でタップしやすい位置へのCTA設置、縦長バナー形式などの採用
ゴールデンウィークに効果的なポップアップ設計のヒント
とりあえず表示するだけのポップアップでは、ゴールデンウィーク中のユーザーにはなかなか響きません。連休ならではの行動傾向や心理状態を踏まえ、設計と演出をチューニングすることがCVRアップのカギになります。ここでは5つの具体的なポイントを紹介します。
1.限定感でユーザーの注目を集める
ゴールデンウィークのような期間限定イベントでは、「今だけ」という訴求が特に有効です。ユーザーは特別感に反応しやすくなるため、配布期間を明示したクーポンや先着特典は高い効果を発揮します。
「GW限定|5/6まで全商品15%OFFクーポン」
「先着100名様限定プレゼント付きキャンペーン開催中」
2.時間帯・曜日別での出し分け設計
平日と土日祝が混在するゴールデンウィーク中は、日によってユーザーの行動パターンが大きく変わります。たとえば、祝日の昼間は外出が多く、夜間のスマホ閲覧が中心になる一方で、平日の合間は仕事の合間にPCでアクセスするというユーザーもいます。時間帯・曜日別での出し分け設定を活用してポップアップを最適化しましょう。
祝日夜は「今夜23:59まで限定」
平日昼は「お昼休みにサクッとお買い物!」
3.スマホファーストなポップアップ設計にする
連休中はスマートフォンからのアクセスが通常以上に増加します。ポップアップもスマホで快適に表示・操作できることは必須条件と言えます。スマホファーストを意識して横長のバナーやスライドインポップアップ、タップしやすいCTAを設置するようにしましょう。
画面下部に固定されるGWクーポンポップアップ
スマホ表示でタップ領域が広い大きめのCTAを設置
4.離脱防止に効果的なエンタメ要素を活用する
一度は商品を見てくれたのに、買わずに離脱――そんなユーザーには、「ちょっと気になる仕掛け」が効果的です。たとえば、クーポンルーレットやおみくじ形式のCTAなど、エンタメ要素を組み込むことで、離脱前のワンクッションとなり、購入を後押しできます。
GWの運試し!クーポンルーレット 最大30%OFFが当たる
おみくじポップアップで割引ゲットに挑戦!
5.営業日・配送はフルスクリーンで確実に伝える
ゴールデンウィーク期間中の配送遅延や休業日は、購入意欲に大きく影響します。これらを曖昧なままにすると、ユーザーは「届くかわからないからやめておこう」と離脱してしまいがちです。重要な情報は一目で伝わるフルスクリーンポップアップや目立つポップアップを活用して確実に伝えましょう。
4/29〜5/3は発送をお休みします。5/4以降に順次発送
下記日程はお休みをいただきます
ゴールデンウィークで使えるバナーデザイン6選
ゴールデンウィークのマーケティング施策は、業種や取り扱う商品・サービスによってさまざまです。ここでは一般的なECサイトをモデルに、ゴールデンウィーク期間に使えるバナーデザインの例をご紹介します。
1.モバイルファーストのポップアップ

インターネットアクセスに関するあらゆる調査では、現在のインターネットアクセスの約半数がモバイル経由というリサーチ結果が見られます。特に外出している人が多いゴールデンウィークは、スマホなどを利用して商品検索またはECサイトにアクセスすることも考えられます。
ECサイトはモバイルフレンドリーを意識し、またポップアップバナーもモバイルでデザインが崩れることなく正確に表示できるツールを選択しましょう。
2.ゴールデンウィークの離脱防止バナー

ゴールデンウィーク期間に離脱防止ポップアップを設置する際は、期間限定の割引キャンペーンをアピールする等、ユーザーにとってプラスアルファの利点があることを告知するのが有効でしょう。
季節感やGW感を演出し、通常購入時によりもお得に商品購入ができることをお知らせしてユーザー離脱を防止。ゴールデンウィーク期間の売上を維持しましょう。
3.ゴールデンウィークのクーポンルーレット

つい回して遊びたくなってしまうクーポンルーレットは、通常のポップアップのCV率1~5%程度と比較して、10%以上のCV率が見込めるポップアップです。
このようなポップアップのゲーミフィケーション効果は、世界でもその効果が認められています。ゴールデンウィーク期間に遊べるクーポンルーレットを活用して、エンゲージメント率向上とメールリスト構築を狙いましょう。


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4.ゴールデンウィーク各種クーポンの進呈

ゴールデンウィーク期間ならではのキャンペーン実施は、コンバージョンを落とさないための対策になります。例えば期間中にメールアドレスを登録でディスカウントクーポンが入手できるキャンペーンであれば、販売促進と同時にメールリスト構築も同時に行うことができ、リード獲得にも繋がります。
カウントダウンタイマーも設置して、お得なキャンペーンを逃したくないという心理(FOMO)を誘発しましょう。
5.ゴールデンウィーク前後を狙ったキャンペーン

売上が落ち込む傾向があるゴールデンウィークですが、その直前や直後にキャンペーンを実施するのも一つの施策になります。ゴールデンウィーク前であればアウトドア商品やレジャーグッズ等のクロスセルなども可能でしょう。
ただし、ゴールデンウィーク後は期間中の出費で買い控えるユーザーも多いと考えられるため、価格帯の低い商品などを中心にキャンペーンを行うのが得策です。
6.GW期間の営業時間・休業日のお知らせ

実店舗を伴うECサイト、または業種によってはゴールデンウィーク期間中に休業または営業時間の変更を行う場合は、フルスクリーンポップアップを活用して訪問者全員にこれらの変更を告知できればより親切と言えます。
分かりやすい文言と顧客への言葉を添えて、アイキャッチなポップアップを準備しておきましょう。

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ゴールデンウィーク期間にバナーを活用!
多くの人にとって、待ちに待った年間の大型連休であるゴールデンウィーク。
2025年のゴールデンウィークは、ただ表示するだけのポップアップから、ユーザーの行動や心理に沿ったポップアップを表示してCVR向上を目指してみませんか。長期休暇にゆっくりと商品を選ぶユーザーに刺さるポップアップを最適なタイミングで表示しましょう。
それぞれの施策に合ったポップアップバナーを作成し、GW期間中のWeb接客とキャンペーン告知に役立てみてはいかがでしょうか。