ポップアップで
カゴ落ち離脱対策
オンラインショップでのマーケティングにおいて、ユーザーのサイト離脱は頭を悩ませる共通課題のひとつではないでしょうか。ユーザーがカートに商品を入れたまま清算を行わずに離脱してしまう「かご落ち」は意外にも多い割合で発生しており、売上にも大きく響きます。
そんなカゴ落ちですが、原因を知り適切なポップアップで対策を行えば離脱率の改善が可能です。この記事では「かご落ち」の定義や意味、かご落ちによる平均離脱率について、またその原因と対策、かご落ち対策で有効な手段となる離脱防止ポップアップについてご紹介していきます。
カゴ落ちを理解して防止! 目次
カゴ落ちとはどういうこと?
”カート落ち”や”カート離脱”という名前でも知られている「かご落ち」。
「かご落ち」とは、オンラインショップにてユーザーが商品をバスケットやかご、カートに入れたまま決済を行うことなくサイトを離脱してしまうことを指します。決済まであと一歩のところでユーザーがサイトを離脱、商品を売り逃してしまうかご落ちの原因はさまざま考えられます。
しかしながら、かご落ちのポジティブな側面として挙げられるのは、『カートに入れた商品は、少なからずユーザーが気に入った商品』であるという点です。
これを踏まえた上でかご落ちが起こる原因を知ることができれば、ポップアップを使ったかご落ち離脱の対策が可能です。ネットショップなどのECサイトでは、どれくらいの割合でカゴ落ちが発生しているのでしょうか?また、ユーザーが商品をカートに入れたまま買わない心理や原因には、どのようなものが考えられるのでしょうか?
離脱率は約7割!カゴ落ち対策は必須
『この商品を気に入った。後で購入するかもしれない。』
『いいものがあったので、とりあえず商品を取っておこう。』
『他のサイトと同じ商品の価格を比較したい。』
など、ユーザーがかご落ち離脱する心理や理由には色々なことが考えられます。
デンマークに拠点を置きECサイトのリサーチを行っているBaymard Instituteの調査によると、現在に至るまでの46の各リサーチを集計した結果、Cart Aboundonment(カート離脱・カート落ち)の平均離脱率は69.82%と公表しています。
これは例えば運営するオンラインショップで100万円を売り上げる機会があると仮定した場合、これに対して単純計算で約70万円の損失が発生していると考える事ができ、この損失の差を埋めていくということが売上に大きなインパクトを及ぼします。
また同サイトによると、最も多いかご落ち離脱の理由として「ただサイトを回遊していただけ・購入する準備ができていない」を挙げており、一定のユーザーは購入プロセスにすら着手せず離脱する傾向があるとしています。このことから、ECサイトではある程度のかご落ち離脱は避けられないものと考えられます。
関連記事
Promolayer.io
カゴ落ちが起きる主な原因
かご落ちの理由として最も多い「サイトを見ていただけ・購入する準備ができていない」という理由を省き、同サイトによるユーザーがかご落ち離脱してしまう理由と割合は、上記のグラフのようになっています。
「クレジットカード決済が拒否された(4%)」という理由に関しては、ユーザー側の事情もあるため不可抗力の側面が強いと言えます。加えて「配送・配達が遅い(22%)」「ECサイトでのエラー発生(13%)」「十分な支払いオプションがない(9%)」などの理由については運営サイト側で工夫や修正を行えば改善できる可能性が高いでしょう。
オンラインショッピングでかご落ちが起こる主な理由として、これらの課題点をアナライズしていきましょう。
ただサイトを回遊していただけ・購入準備が整っていない
かご落ちするユーザーの中には、ただ単にオンラインショップなどのサイトを回遊していただけ、または商品をカートに入れたままで、購入する準備はできていないという人が多いと予想されます。
商品を購入する意思が全くないままサイトを回遊しているユーザーに対して決済を訴求するのは難しいとしても、たまたま決済手段となるカードが手元にないなど、少なからず購入の意思があるユーザーがいるというのも事実です。このようなユーザーに決済を行ってもらうには、購入までもうワンプッシュできる工夫が必要です。
追加コストの高さ
かご落ちが起きる理由として、次に高い割合を示しているのが「追加コストの高さ(48%)」です。これは商品購入に関わる送料・手数料といった追加コストのことを指しています。
ネットショップで欲しいものを安く購入できると考えてカートに商品を入れ、後で表示される追加料金が高いと感じてしまうとそのまま他サイトに移動する、ページを閉じるなどのアクションを起こし、かご落ち離脱してしまう傾向があります。
アカウントを作成する必要性
ECサイトの利用でどうしても必要になる「アカウント作成の必要性」も、24%と高い割合でかご落ち離脱が起こる理由に挙げられています。ユーザーはアカウントを作成することで商品購入が可能となり、加えてそれ以降の商品購入がスムーズに進められます。
しかし同時にアカウントの作成が面倒と感じる人が多いことも示しており、商品購入の段階での個人情報・カード情報などの入力の面倒さがカート離脱を起こす要因にもなっています。
商品購入時のプロセスの複雑さ
これまで手続きの煩雑さや時間が掛かってしまうことが原因で、商品購入やサイト登録等を諦めた経験がある人は多いのではないでしょうか。
ユーザー目線から見た商品購入は、商品を選んで決済し指定の送り先に配送してもらうというシンプルなものです。しかしながら、この商品購入のプロセスが登録事項が多い事などの諸条件によって煩雑になる・時間が掛かってしまう場合は、ユーザーのかご落ち離脱の要因になりかねません。
支払う総額が事前に分からない
「追加料金が高い」というかご落ち理由にも通じるのが、「支払う総額が事前に分からない(16%)」です。ユーザーは商品をカートに入れていく段階では商品の金額のみに注目します。
しかし、決済時に追加料金とともに表示される支払い総額を見て金額が高いと感じると、決済する気が失せてしまうというケースも多いようです。もっとお得に買い物できるサイトに移動するなど、ユーザーが他のアクションを起こすためにかご落ちへと繋がります。
Promolayer.io
カスタマイズ自由自在。ポップアップは有効なカゴ落ち対策になる
かご落ちが発生する要因にはそれぞれ対策が必要になってきますが、実際のところECサイトを運営するにあたり「購入プロセスをより単純にする」「アカウント登録を省く」「コストを大幅に下げる」「事前に総額を表示できるようにする」といった解決策には限界があり、サイト運営にとってはあまり現実的な解決策とは言えない部分もあるでしょう。
課題解決の糸口は、”ユーザーの感じるデメリットを解消する”ということ。その点、さまざまなカスタマイズでユーザーに訴えかけることができるポップアップは、サイト運営にも無理がなく、ユーザーにとってもお得で有効なかご落ち対策になります。
「送料無料クーポン」を進呈
送料・手数料といった追加料金が気になるというサイトユーザーにとって、オンラインショップとの最初の接点で”追加料金が高い”と印象づいてしまうと、それ以降の訪問はあまり期待できません。
しかしながら、出現のタイミングを設定したポップアップで画面上に「送料無料クーポンの贈呈」や「手数料無料キャンペーン」をアピールしてユーザーの目に留まれば、商品を購入してもらうためのきっかけ作りを行うことができます。
「割引クーポン」の進呈で後の総額表示をカバー
”商品の総額が後にならないと分からない”というユーザーのかご落ちやサイト離脱を防ぐにあたっては、”このサイトなら商品がお得に買える”という感覚を持ってもらうことが先決でしょう。
ユーザーがオンラインショップに訪問した後数秒ほどの間隔を空け、お得な「商品割引クーポン」を発行するのもかご落ちを防ぐ有効な手段です。総額表示後も割引が適用された価格を提示することで、総額表示によるかご落ちを防ぐことが可能です。
「各種クーポン」発行で手続きの面倒を超えるお得感を付与
ユーザーが面倒に感じやすくかご落ちの要因となるアカウント登録は、必要最低の事項のみに絞ってある程度簡略化できたとしても、手続きそのものを省くことは難しいと言えます。販売する商品の価値はもちろん大切ですが、ユーザーには自分のサイトにアカウント登録する価値を感じてもらいたいところ。
プレゼントボックスやお祝いの風船などの細かいデザインを施したポップアップでユーザーに「割引キャンペーンの開催」等をお知らせすることでアカウント登録の面倒さを超えるお得感を感じてもらえれば、サイト離脱やかご落ち離脱の防止にも繋がるでしょう。
「クーポンルーレット」でまた戻ってきたいオンラインショップに
サイトを回遊していてお気に入りの商品を見つけたものの、商品をカートに入れたままかご落ち離脱、または手元に決済手段のカードがないために離脱してしまうというユーザーに商品を購入してもらうには、また再びサイトに訪問してもらうことが重要。
そんなユーザーには初回訪問時にポップアップの「クーポンルーレット」で遊びながらお得な割引を当ててもらうことで、サイトの印象付けになるだけでなく、そのサイトならではの特別感を演出する事が可能です。
ポップアップ施策でカゴ落ちを防ぐ
オンラインショップで、ユーザーが商品をかごやカートに入れたまま離脱してしまう「かご落ち」は売上の損失割合も大きく、その原因を知り対策を取ることが先決です。
ユーザー目線で商品購入のプロセスを見たとき、そこには追加で発生する料金や購入プロセスの煩雑さ、アカウント登録の手間、総額が事前に分からない不安など、さまざまな課題点が見つかります。
サイトの画面上に表示できる「ポップアップ」は、ユーザーとサイト運営双方に負担の少ないマーケティング施策として活用できます。ポップアップ作成ツールを使用すれば運営サイトにカスタマイズされたポップアップを作成でき、楽しい仕掛けやお得なクーポン発行によってかご落ち離脱を防止することが可能です。