
夏のボーナスシーズンは、年に1度しかない絶好の販売のチャンスです。
高価格帯の商品やまとめ買いのニーズが一気に高まる時期でも「アクセスは増えたのにコンバージョンにつながらない」という状態なら、その原因の多くは、“あと一押し”の仕掛け不足。
この記事では、ボーナス月にこそ実践したいCVR(コンバージョン率)を改善するポップアップ施策を5つご紹介します。
ぜひ、夏のセールの施策アイデアに取り入れてください。
夏のボーナス商戦のポップアップ戦略!
夏のボーナス商戦はCVを伸ばす絶好のチャンス
夏のボーナスシーズンは、年に数少ない「財布のひもがゆるむ特別な時期」です。
普段は購入を迷うような高価格帯の商品やまとめ買いでも、「今なら買ってもいいかも」と感じるユーザーが急増します。
この時期のECサイトでは、アクセスだけでなく購買意欲そのものが高まりやすく、CVR(コンバージョン率)を大きく伸ばせるチャンスとなります。
”見られるだけ”で終わらせないために
ただし、競合他社も一斉にセールやキャンペーンを仕掛けるため、“見られるだけで終わるサイト”との差が明確に出るのもこの時期の特徴です。
「せっかく商品を見てもらったのに、なぜ買われないのか?」その一歩を後押しできる施策として、ポップアップの活用が注目されています。
夏のボーナス商戦 ユーザー3つの購買傾向
1.自分へのご褒美思考が強くなる

ボーナス時期は、「いつもよりちょっと良いものを買いたい」と考える人が増えます。
自己投資や生活の質向上を目的に、普段は手を出しにくい高価格帯の商品が選ばれやすくなるタイミングです。
2.家族・パートナーへのプレゼント需要も上昇

特に6〜7月は、父の日や夏の帰省も重なるため、「家族に贈りたい」「まとめ買いしたい」と考える人も多くなります。
この傾向は、ギフトセットや期間限定商品の訴求と相性が良いのが特徴です。
3. 「買う理由」があれば即決しやすい状態にある

ボーナス時期のユーザーは、「なんとなく商品を見ている」だけではありません。
「今買う理由があれば、すぐにでも買いたい」という心理状態にあるため、“限定”“人気”“残りわずか”などの訴求が刺さりやすく、CVに直結します。
売れているECが使っている『最後の一押し』を、あなたのサイトでも。
夏のボーナス商戦は、アクセスが集まるだけでは成果につながりません。
「あと一押し」の有無が、売れるか・逃すかの分かれ道。
今、売れているECサイトの多くが実践しているのが、訪問者の離脱を防ぎ、購入を後押しするポップアップ施策。ポップアップツール・Promolayerなら、簡単登録・無料で今日からすぐに始められます。
夏のボーナス商戦でCVRを改善する!ポップアップ施策5選
夏のボーナス商戦では、ユーザーの購買意欲が通常よりも高まるため、アクセスさえあれば売上が伸びると思われがちです。
しかし、実際には「カートには入るけど購入されない」「商品ページを見て終わり」など、あと一歩で離脱するユーザーが多数存在しています。そのため、ポップアップ戦略では“今買う理由”をその場で提示できるかどうかが売上を向上させるポイントになります。
ここでは、夏のセール時期に特に効果が出やすい、ユーザー心理と行動に合わせたポップアップ施策を5つご紹介します。
1.【離脱直前】購入の決定打を提示
「今じゃなくてもいい」と思った瞬間に刺す特典ポップアップ
ユーザーの状態
商品やカートページまで進んだものの、購入を決断しきれずにページを離れようとしている。“興味はあるが、今じゃなくてもいい”という心理で離脱される直前のタイミング。
つまり関心は持っているものの、緊急性がなく購入の優先順位が低いまま離脱される。
ポップアップ施策
離脱直前に発動するポップアップで、「今買う理由」を提示し、行動を引き出す。
特に、ボーナス商戦中は「期間限定」「数量限定」といった訴求が強く刺さるため、一歩を踏み出す動機づけが重要。
ポップアップ表示例
・「本日23:59まで!ボーナス月限定クーポンをお忘れなく」
・「今ご購入で、通常価格から10%OFF!」
・「カート内の商品は、あと◯点で終了となります。お早めに!」
◆この施策のポイント
迷って離脱しそうなユーザーほど、“その瞬間”に最適な提案が届くかでCVRに大きな差が出ます。
離脱トリガーは「マウスカーソルの移動」「タブの切り替え」など細かく設定できるので、ツール選定時のチェックポイントにしておきましょう。
2.【長時間滞在・複数回閲覧】トーンを合わせる
迷っているユーザーには「ご褒美コピー」が効く
ユーザーの状態
同じ商品ページに長く滞在していたり、何度も訪問しているが、カートに入れるまでは至っていない。商品に興味はあるが、「自分にとって本当に必要か?」と迷っている状態。
この状態のユーザーは価格やタイミングに対して納得感が得られず、購入の背中を押す理由が不足している。特に高価格帯商品では、“贅沢すぎるかも”という遠慮が購買のブレーキになることが多い。
ポップアップ施策
ボーナス月特有の“ご褒美思考”に寄り添ったメッセージで、「自分への投資として今買っていい」と思ってもらう。
感情に訴えるコピーが有効で、特典よりも共感がCVを動かす。
ポップアップ表示例
・「今年の自分に、ご褒美を贈りませんか?」
・「ボーナスで叶える、“ちょっと贅沢”な夏の買い物。」
・「迷っているあなたへ。多くの方が“買ってよかった”と感じています」
◆この施策のポイント
このタイプのユーザーには、割引よりも言葉のトーンが重要です。
信頼・共感・背中を押す言葉を意識し、強引すぎない表現で迷いを解消しましょう。
3.【高価格帯商品閲覧】ユーザーの不安を解消
「安心」と「特別感」で購入を後押し
ユーザーの状態
50,000円以上などの高価格帯商品を閲覧している。比較検討のために複数ページを回遊しているが、カートには入れていない。金額の大きさから、慎重な態度・不安の解消を求めている段階。
「買って後悔しないか?」という不安が障壁になり、購入をためらっている。高価格ゆえに信頼性・人気・限定性といった要素が背中を押す材料になる。
ポップアップ施策
閲覧条件を設定し、一定価格以上のページを見ているユーザーにだけ限定ポップアップを表示する。
内容は「他の人も買っている」「今だけ」「評価が高い」といった不安を打ち消す情報+今買う理由をセットで提示。
ポップアップ表示例
・「この商品、6月〜7月の購入者数 No.1!」
・「高評価レビュー多数。購入者の92%が“満足”と回答しています」
・「ボーナス月だけの特別価格。7月10日まで」
◆この施策のポイント
高額商品を扱うなら、“誰がどんな理由で買っているか”を伝えることがCVR改善のカギになります。
数量や期間を明示することで、安心感と行動喚起を両立させましょう。
4.【カート投入後】アップセルでCVR向上
まとめ買いを促す「ついで訴求」で客単価UP
ユーザーの状態
商品をカートに入れている状態。購入意欲は高く、あとは決済まで進むのみ。ただし、この段階では単品購入で完結される可能性が高く、客単価を最大化できない。
そのまま購入されても嬉しいが、「あと一品」で売上をさらに伸ばせるチャンスを逃している可能性。特にボーナス商戦では、財布のひもが緩んでおり、“ついで買い”を促す余地が大きい。
ポップアップ施策
カート投入済みユーザーに対して、関連商品やまとめ買いキャンペーンのポップアップを表示。
「一緒に買うとお得」「今ならセットで特典付き」といった提案が有効。
ポップアップ表示例
・「◯◯も一緒に購入される方が多いです。今だけ500円OFF!」
・「まとめ買いキャンペーン実施中:2点以上で送料無料!」
・「◯◯とセットで購入すると、限定ギフトをプレゼント!」
◆この施策のポイント
アップセル系ポップアップは、“本当に欲しいものを提案する精度”が成果を左右します。
商品ページやカート内の商品と連動した表示内容にすることで、違和感なく提案でき、自然に購入点数を増やすことができます。
5.【再訪リピーター】再訪者に決め手を与える
「見たけど買わなかったユーザー」に再訴求で巻き返す
ユーザーの状態
以前も商品ページを訪れたことがある、もしくは閲覧履歴が残っている再訪ユーザー。購入には至らなかったが、一定の興味・比較検討フェーズにある見込み客。
一度離脱したユーザーを放置すると、他社で購入される可能性が高い。再訪しても何も変化がなければ、再び離脱してしまう。
ポップアップ施策
再訪ユーザーを検知し、前回閲覧した商品に関連したポップアップを表示。
「再入荷」「値下げ」「他の人も買っている」といった変化を伝えることで、再考のきっかけを作る。
ポップアップ表示例
・「前回ご覧いただいた◯◯が、今だけ10%OFFに!」
・「あの商品が再入荷しました。ご検討中の方はお早めに」
・「この商品、今月の購入者満足度94%!選ばれている理由をご確認ください」
◆この施策のポイント
再訪者は“決め手”さえあればCVに直結する貴重な存在です。
ツールによってはリピーターを判別して一度だけ表示する/複数回表示するなど細かな調整も可能なので、検討段階のユーザー心理に配慮した設計を意識しましょう。
夏のボーナス商戦 ポップアップ施策を成功させるポイント
「せっかく導入したのに、成果が出ない」「むしろ離脱が増えた気がする」そんな結果を避けるためには、基本のポイントを押さえて設計することが何より重要です。
これからポップアップを導入する方や、成果が頭打ちになっている方に向けて、成果につながる5つの実践ポイントをご紹介します。
1.誰に何を届けたいかを明確にする
最初に押さえるべきは、誰に向けてのポップアップなのかをはっきりさせることです。
表示する側にとっては「全員に見てもらいたい」と思いがちですが、広く見せるほど刺さりにくくなるのが現実です。特に夏のセール時期は、
・自分へのご褒美を探している人
・家族へのプレゼントを考えている人
・セール商品を吟味している人
など、サイト内に複数の目的を持ったユーザーが混在しています。そのため、まずどんな行動をしている人に、どんな言葉を届けたいのかを決定しましょう。
◆ポップアップ表示例
【例】
30秒以上滞在している人に → 「迷っている方へ。今だけ10%OFF」
カートに商品を入れた人に → 「ご購入前にもう1点いかがですか?」
高価格帯商品を見ている人に → 「この商品、ボーナス月に売れています」
最初にターゲットを絞ることで、その人の心理にぴったり合った一言が設計できるようになります。ポップアップは“全員に同じメッセージ”ではなく、“ピンポイントで効かせるメッセージ”が成功の鍵です
2.表示タイミングの設定にこだわる
どんなに良い内容でも、表示される“タイミング”がズレていれば効果は出ません。
ユーザーが読み込み中に突然ポップアップが出たり、商品ページに到達する前に割引を見せてしまったりすると、むしろ不信感や離脱につながるリスクもあります。ポップアップの真価が発揮されるのは、「ちょうど見てほしいとき」に表示されたときです。
◆ポップアップのトリガー・タイミングの例
【例】
ページ滞在時間が30秒以上:じっくり見ている=興味がある証拠
ページスクロール率が70%以上:記事や商品を最後まで読んだ人にだけ表示
マウスカーソルがタブ上に移動(離脱検知):離脱を防ぐ最後のチャンス
特定ページへの訪問回数が2回目以上:再訪=検討中の可能性が高
「どこで」「いつ」出すかを設計することで、ポップアップの印象がまったく変わります。ユーザーの邪魔をしない表示タイミング=成果につながる好印象の体験を意識しましょう。
3.デザインと文言は“見た瞬間”で伝わるようにする
ユーザーは、ポップアップをじっくり読む時間などほとんど持っていません。
表示されたその一瞬で「これは自分に関係ある」と感じられるかどうかが、クリックやコンバージョンに直結します。そのため、デザイン・文言ともに“即伝わるかどうか”を最優先に考えましょう。
◆ポップアップデザイン・文言のポイント
【デザインのポイント】
・画面の他要素とバランスの取れた大きさ・位置
・ブランドの世界観と一貫性のある色・フォント
・スマホ表示にも配慮したシンプル構成
【文言のポイント】
・1秒で意味が伝わる見出し(10〜15文字前後)
・行動を促す明確なCTA(例:「今すぐ使う」「クーポンをもらう」)
・「何が得られるのか」が明確(例:「10%OFFクーポンをゲット」)
良い内容を伝えるためには、“読む気にさせる工夫”が必要です。「誰向けか」「何のメリットか」「今行動すべき理由」の3点が、1〜2秒で目に入るように設計しましょう。
4.スマホ表示を最優先する
今や多くのECサイトやサービスサイトでは、アクセスの過半数がスマートフォン経由です。
にもかかわらず、PCでしかテストされていないポップアップは、スマホ画面では“邪魔な存在”になってしまうリスクがあります。ポップアップがスマホでうまく表示されないと、
閉じられない
CTAボタンが押しにくい
コンテンツが隠れてしまう
といった問題が起き、CVRが上がるどころか、離脱の原因にもなりかねません。
◆ポップアップのスマホ設計のポイント
【ポイント】
縦長表示に最適化されたサイズと配置(画面下部が基本)
指で押しやすいCTAボタンの大きさ
“閉じる”ボタンが小さすぎないこと
PCとスマホで別デザインを用意できるツールを選ぶ
スマホでは「押しやすさ」「読みやすさ」「邪魔にならないこと」がすべて。
特に夏のセール時期は、通勤中・外出先・レジャー中のスマホ閲覧が中心になるため、モバイルファーストの設計が成功の鍵になります。
5.テストと改善を繰り返す
ポップアップは“出したら終わり”ではありません。
表示タイミング、文言、デザイン、出し分け条件などを少し変えるだけで、CVRは大きく変わります。最初の施策が完璧であることはまれです。
だからこそ、ABテストや分析を通じて改善し続けることが成果への近道です。
◆ポップアップの改善チェックポイント
【チェックポイント】
CTR(クリック率)が低い → メッセージやCTAを見直す
直帰率が高い → 表示タイミングが早すぎる/うるさすぎる可能性
CVRが上がらない → 誘導先のページとの整合性を確認
スマホだけ効果が出ない → モバイル設計を再点検
ポップアップは、“一度作って終わり”ではなく、ユーザーの反応を見ながら改善して育てていくツールです。データを見て微調整を繰り返すことで、成果が安定し、信頼できるCVR改善施策へと育ちます。

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夏のボーナス商戦は「見られるだけで終わらせない」
夏のボーナス商戦は、ユーザーの購買意欲が高まる絶好のタイミングです。しかし、ただポップアップを表示するだけでは、せっかくのチャンスも“見られて終わり”になってしまいます。
成果を出すためには、「誰に・何を・いつ届けるのか」「どう見せれば、行動につながるのか」を意識したポップアップ設計と運用が欠かせません。
ポップアップは、「最後のひと押し」を与えるためのツール。今回紹介した5つのポイントを押さえれば、ユーザーの離脱を防ぎ、自然な形でCVRを伸ばすことが可能になります。
夏の商戦のポップアップ施策には、ポップアップツール・Promolayerが役立ちます。見られるだけで終わらない、購入につながる施策を実施しましょう。