
「平日はアクセス数も売上も伸びない・・・」そんなお悩みを抱えていませんか?
週末に比べて平日はユーザーの購買意欲が低く、割引や特典を提示しても効果が出にくいという声は少なくありません。しかし実は、「曜日」や「時間帯」に合わせて出し分けたポップアップを活用することで、平日の売上を着実に底上げできるのをご存じでしょうか。
この記事では、曜日・時間帯ターゲティングによって平日CVRを改善するためのポップアップ設計と施策を詳しく解説します。
スケジューリング機能で売上を底上げ!
アクセスはあるが売上が伸び悩む平日
「週末は売れるけど、平日は静かすぎる・・・」
「アクセスはあるのに、なぜかカートに進まない・・・」
ECやネットショップ運営では、このような傾向が出てしまうことは少なくありません。ユーザーが家でじっくり商品を見たり、家族と相談して購入を決めたりするのは週末のため、週末の売上が自然と伸びやすくなります。
一方で平日は、仕事の合間や帰宅途中に“ちょっと商品を見るだけ”というユーザーが中心となっており、なかなか購入までは至りません。
せっかくアクセスがあるのに、成果につながらない。そんな平日の売上に対するモヤモヤを感じている方は、実はかなり多いのではないでしょうか。
平日のユーザーは「検討中」モード
ECサイトへのアクセスが集中しやすいのは、昼休みの時間帯(12:00〜13:00)や、仕事終わりの帰宅中(17:00〜20:00)。この時間帯に見られている多くのページは、スマートフォンからのアクセスです。
つまり、ユーザーは「限られた時間」と「小さな画面」で情報を見ている状態。ゆっくり比較する余裕もなく、「あとで考えよう」といった気持ちのまま、カートにも入れずに離脱してしまうことがよくあります。
曜日や時間帯によるポップアップの出し分け
さらに、平日のユーザーは“いますぐ買いたい”というよりも、「どんな商品があるか」「どれが良さそうか」といった検討フェーズにいるケースが多く、購入にはあと一押しが必要です。
ただ情報を並べて待つだけでは、平日のユーザーは動いてくれません。そこで有効なのが、時間帯や曜日に合わせた出し分け型のポップアップ施策です。
ECで売れない平日に「買う理由」を仕込む
ECで売上が静まりかえる月曜から木曜。でも、それは本当に仕方のないことでしょうか?実は、時間帯と曜日を見極めてタイミングよく仕掛けるだけで、平日でも売上は動きます。
ポップアップはただ表示するだけではなく「出す時間」「出す相手」を変えることで、成果がまったく違ってきます。
ポップアップツール・Promolayerなら、曜日・時間帯ごとの出し分けも、クーポンの表示も、すべてノーコードで実現可能。初期費用も不要で、月1,000回までは無料で試せます。
平日を、「売れる日」に変えてみませんか?
平日の売上が伸びない3つの理由とは?
ECサイトにおける売上は、訪問数だけでなく「購入のタイミング」によっても大きく左右されます。
特に平日ともなると、ユーザーは仕事や通学の合間にサイトを閲覧するケースが多く、集中力や購入判断力が限られがちです。
まずは、平日売上が伸びにくい主な理由を3つに分けて解説します。
1.平日は訪問数が比較的低調
Googleアナリティクスで曜日別のトラフィックを分析すると、金曜から日曜にかけて訪問数が大きく増え、月曜から木曜は落ち込む傾向が見られます。
平日は「とりあえず見ておこう」「また時間があるときに」といった検討段階のユーザーが多く、購入には至らないまま離脱するケースが目立ちます。
このため売上の構造が週末依存型になり、平日対策が後回しにされがちです。
2.平日昼・夕方にモバイルアクセスが偏り、購入意欲が限定的
平日におけるアクセスの多くは、昼休みや仕事終わりの時間帯にスマートフォン経由で発生します。
ユーザーはちょっとした空き時間に商品を眺めていると考えられ、集中して比較検討する余裕はあまりありません。また、モバイル画面では情報の表示量が限られ、商品仕様の比較やクチコミの確認もしづらいため、「検討どまり」で終わるパターンが多発します。
アクセス自体はあるものの、購入までの障壁が高いため、平日は自然とCVRが下がりやすい状況になります。
3.平日は「購入」よりも「情報収集」目的のユーザーが多い
とくにアパレルやインテリア、美容家電などの中価格帯以上の商品では、平日の行動は情報収集に偏る傾向があります。
気になる商品を見つけたあと、他社と比較したり、レビューを確認したりといった行動が優先され、実際の決済は週末に行われるというパターンです。
つまり、平日は「検討段階」であるにも関わらず、何のアプローチも行わなければ、せっかくの流入が単なる通過点として終わってしまいます。このタイミングでタイムセールの告知やクーポン提示といった一押しがあれば、購入意欲の引き上げにつながる可能性があります。
ポップアップの「曜日・時間帯ターゲティング」が平日の売上向上に効く理由
ユーザーがサイトを訪れる時間帯によって、そのときの心理状態や行動目的が大きく異なります。昼休みにスマートフォンで軽く商品を眺める人と、夜にじっくり比較検討する人では、必要なアプローチがまったく違ってきます。
ECサイトで同じポップアップをすべての時間帯・曜日に一律で表示しているケースは少なくありません。
これでは、せっかくの機会を取りこぼしてしまう可能性があります。このセクションでは、曜日や時間帯によって“出し分ける”ことが、なぜ売上アップに直結するのか、その仕組みを順に解説していきます。
1.ユーザーの心理状態の変化
昼休みや通勤のすきま時間にサイトを訪れるユーザーは、軽く商品をチェックしたり、気になる商品をなんとなく見るだけのことも多く、購入までの集中力や判断力は限られています。このようなタイミングでは、あと一歩背中を押す仕掛けがないと、すぐに離脱してしまう可能性が高くなります。
一方で夜や週末の訪問者は、比較的時間に余裕があり、検討や決済をするモードに入りやすい傾向があります。
このように、時間帯によって“どんな気持ちで見ているか”が異なるため、それに合わせた出し分けができるだけで、成果に大きな差が生まれます。
2.限定感が「買う理由」を生み出す
検討中のユーザーには、購入するきっかけづくりが必要です。時間や曜日に合わせて、ポップアップで「今日だけの割引」や「◯時までの限定クーポン」を提示するだけで、ユーザーに“今決める理由”を自然に与えることができます。
とくに平日は、決断を先送りにする心理が働きやすいため、時間的な制限やタイミングを明示したポップアップは非常に有効です。「このタイミングでしか出ない表示なんだ」と感じさせることで、クリックや購入への行動を促しやすくなります。
3.ポップアップの出し分けで無駄な割引を防げる
すべての時間帯に割引を表示してしまうと、効果の薄いタイミングでも割引が発生し、結果として利益を圧迫するリスクがあります。曜日や時間帯でセグメントして出し分けることで、割引を「必要なタイミングだけ」に限定でき、コスト効率の良い施策が実現できます。
例えば週末は定価販売にして、平日の昼だけ割引ポップアップを表示することで、平日限定の販促強化と利益確保を両立することができます。これは特に、利益率が限られるECサイトにとって非常に重要な視点です。
曜日・時間帯ターゲティングを開始する前に準備すべきこと
曜日・時間帯ターゲティングでは、事前にいくつかの情報と素材を整えておくことで、ポップアップ施策の効果は格段に上がります。
このセクションでは、平日施策に取り組む前に押さえておきたい準備項目を3つに分けて紹介します。
1.自社サイトのアクセス状況とCVデータを把握する
まず最初に行いたいのが、曜日別・時間帯別にサイトへのアクセス傾向やCVR(コンバージョン率)を確認することです。Google アナリティクス(GA4)などを使って、どの曜日・時間帯にユーザーが来ているか、そしてどのタイミングで購入や問い合わせにつながっているかを把握します。
特に注目すべきなのは「アクセスはあるのにCVRが低い時間帯」です。こうしたタイミングこそ、ポップアップによる後押しが最も効果を発揮するポイントになります。
2.割引・特典の設計と利益バランスの見直し
次に考えるべきは「どんなオファーを出すか」です。安易に割引率だけを上げると、利益が圧迫されてしまう可能性があります。
クーポンを出す場合には、商品の粗利やリピート率も考慮しながら、「何%までなら割引を許容できるか」をあらかじめシミュレーションしておくことが大切です。
また、割引だけでなく「送料無料」「サンプル同梱」「次回使えるポイント」など、利益率に応じて柔軟な特典を設計することで、無理なく訴求力を高めることができます。
3.ポップアップに使用するクリエイティブや文言の準備
最後に、表示するポップアップの内容を決めておきます。目立つバナー画像、限定感のあるコピー、割引内容の説明などを、モバイルユーザーでも見やすいように設計しましょう。
また、表示タイミングとあわせて「何を伝えるか」を変えるのも効果的です。昼は「今だけランチタイムクーポン」、夕方は「本日23:59まで限定セール」など、時間帯ごとにメッセージを変えることで、よりユーザーの行動にフィットした施策が可能になります。
「アクセスはあるのにCVRが低い時間帯」のタイミングこそ、ポップアップによる後押しが最も効果を発揮するポイントになります。
曜日・時間トリガーを活かすポップアップの活用例
曜日や時間帯に応じてユーザーの行動が変わるなら、それに合わせて“仕掛けるタイミング”も変えるべきです。ここでは「曜日・時間トリガー」を活かした、状況別のポップアップ活用例を紹介します。
導入ハードルの低いアイデアから、ちょっと工夫を加えた施策まで、すぐに実践できるものを厳選しました。自社サイトの流入パターンや売上傾向に近いパターンがあれば、ぜひ参考にしてください。
1.平日の”静けさ”を崩すポップアップ
月〜金・10時〜17時限定で動かすクーポンポップアップ施策
平日の昼間はアクセスがあっても、購入にはつながりにくい時間帯です。とくに10時から17時の間は、仕事や家事の合間にスマホで商品を“なんとなく眺める”ユーザーが多く、明確な購入動機がなければすぐに離脱してしまいます。
この時間帯に「今だけ」のクーポンを提示することで、ふとしたタイミングで購入を後押しし、CVを引き上げることが可能です。
対象ユーザー
・昼休み中にスマホで買い物サイトをチェックしている会社員
・家事の合間に商品を見ている主婦や主夫
・価格やクーポン条件によって購入を決める検討中のユーザー
タイミングのポイント
曜日:月曜〜金曜
時間帯:10:00〜17:00
補足:2回目以降の訪問者に絞ると反応率が上がりやすい
ポップアップ表示例
「本日17時まで限定!平日だけの5%OFFクーポン」
「お昼の時間だけの特別割引。ランチタイムクーポンはこちら」
「今この時間だけ使える500円OFFクーポンをGET」
◆この施策のポイント
この時間帯のユーザーは、じっくり商品を比較するよりも、「気になったら今のうちに買っておこう」と感じるきっかけを求めています。
期間限定や時間制限を明示したコピーで、“今しかない”感を伝えることが成功の鍵です。表示回数やタイミングも調整して、過剰な表示にならないよう配慮しましょう。
2.週末の買い物モードを先取りするポップアップ
金曜15時以降にだけ出す「週末準備セール」ポップアップ
週末の買い物需要は高いものの、土日当日の訴求だけでは競合とバッティングしやすく、タイミングを逃すこともあります。
そこで金曜の夕方に“週末を先取りした買い物提案”を行うことで、まだ静かなタイミングに動機付けができ、CVの先回りが可能になります。ポップアップでの告知により「週末キャンペーンが始まった」と印象付け、金曜の売上を底上げする効果も期待できます。
対象ユーザー
・金曜の午後、週末の予定を考え始めている会社員や主婦
・週末のまとめ買いやイベント準備を計画している層
・セールやキャンペーンに敏感で早めに動くユーザー
タイミングのポイント
曜日:金曜日
時間帯:15:00〜19:00
補足:トップページやカテゴリページでの出現が効果的
ポップアップ表示例
「週末セール、いまスタート!金曜だけの先行クーポン」
「土日は混雑必至。今のうちにゆっくりお買い物しませんか?」
「週末準備はお早めに!今から使える割引クーポン配布中」
◆この施策のポイント
“週末の混雑や売り切れを避ける”という先回り訴求がポイントです。
金曜はまだ買う気が固まっていないユーザーも多いため、「今ならゆっくり買える」「在庫が豊富」などの安心感を添えると反応率が高まります。また、金曜限定の先行クーポンなどを用意すれば、他の曜日との差別化にもつながります。
3.迷っている夜に背中を押す
17時以降だけ出す「本日限定」ポップアップで即決を促す
ユーザーが商品をじっくり比較し、「買うか迷っている」時間帯が夜です。仕事や家事が終わり、落ち着いてスマホを見ているタイミングでは、購入の意思は高まっているものの、あと一歩が出ずに翌日へ持ち越されるケースも多く見られます。
そこで効果的なのが、「本日中だけ有効なタイムセール」や「23時59分まで限定クーポン」など、時間制限を明示したポップアップです。今すぐ買う理由を与えることで、迷いを行動に変えることができます。
対象ユーザー
・仕事や育児が落ち着いた夜に商品を検討している会社員・主婦層
・購入直前で迷っている比較検討中のユーザー
・「あとで買おう」と思って結局離脱してしまう傾向のあるユーザー
タイミングのポイント
曜日:すべての曜日(または平日)
時間帯:17:00〜23:59
補足:離脱直前トリガーとの組み合わせで効果がさらに高まる
ポップアップ表示例
「本日23:59までの限定クーポン。今だけ10%OFF」
「迷っているなら、今日がチャンス。今夜だけの特別価格」
「あと数時間で終了!今すぐ購入で割引が適用されます」
◆この施策のポイント
時間制限はユーザーに「今買わないと損かも」と感じさせるFOMO(機会損失の恐れ)を喚起します。
特に夜間は、明日の予定や就寝時間が頭にあるため、「今日中に決める理由」があるだけで、行動の後押しになります。文言では「本日」「今夜」「あと◯時間」など、時間の切迫感を明確に伝えることが成功の鍵です。
4.動きにくい“谷間曜日”を狙い撃ち
火曜・木曜だけに出す「本日限定のお楽しみ割引」ポップアップ
ECサイトにおいて、火曜と木曜は売上が伸びづらい“谷間曜日”とされることが多く、ユーザーの動きも鈍くなりがちです。週初めや週末のような強いモチベーションがなく、「なんとなく見るだけ」で終わるケースが目立ちます。
ここで有効なのが、“あえてこの曜日にだけ表示される限定特典”です。日常にちょっとした楽しみを添えるイメージで割引や特典を提示することで、ユーザーの意識を行動へ引き上げることができます。
対象ユーザー
・週中にルーティン的にECサイトを見ているリピーター
・特に目的なくサイトを閲覧している“暇つぶし層”
・セールや特典があると気まぐれで購入する傾向のあるライトユーザー
タイミングのポイント
曜日:火曜日または木曜日
時間帯:終日、または昼休み・夜の集中時間帯(12:00〜14:00、18:00〜22:00)
補足:他曜日と異なる文言・デザインにすることで「今日は違う」と感じさせる
ポップアップ表示例
「火曜日だけのお楽しみクーポン、どうぞ」
「木曜のごほうび。今だけ使える500円OFFプレゼント」
「この曜日にしか出ない特典。あなたは見つけられましたか?」
◆この施策のポイント
ポイントは、「曜日をネガティブに捉えず、むしろ特別な日に見せる」ことです。“谷間”であることを前提にしながら、あえてそこに特典を設けることで、ユーザーの心理に小さな変化を起こすことができます。
また、「今日だけ」「この曜日だけ」といった表現で、レア感や遊び心を添えると、リピーターの再訪やシェアのきっかけにもつながります。
5.週のスタートに、買い物のスイッチを入れる
月曜の午前中限定で出す「今週も頑張ろう」クーポンポップアップ
週明けの月曜日は、ユーザーの気分も行動も慎重になりがちで、ECサイトへの訪問はあっても、購入に至らないケースが多く見られます。
そんな“立ち上がりの遅い月曜”に、やさしく背中を押すような一言とともにクーポンを提示することで、ユーザーの気持ちに火をつけることができます。
「ちょっとしたごほうび」や「週の始まりにだけ現れる特典」といったストーリー性が、軽いきっかけとなってCVにつながることもあります。
対象ユーザー
・週明けの通勤中や職場到着後にスマホで商品を見る会社員
・月曜の朝に家事や育児の合間でサイトをチェックする主婦・主夫
・「気分転換」や「週初の買い物ルーティン」を求めるライト層ユーザー
タイミングのポイント
曜日:月曜日
時間帯:8:00〜11:00(または8:00〜12:00)
補足:モバイル表示を中心に最適化。ポップアップの内容は“優しく気軽なトーン”に
ポップアップ表示例
「月曜のスタートを応援!今だけ使える5%OFFクーポン」
「今週もがんばるあなたに、ちょっとしたごほうびを」
「月曜限定。朝だけ出現する秘密の割引、のぞいてみませんか?」
◆この施策のポイント
重要なのは、「買って!」という圧のある訴求ではなく、「気分を切り替える後押し」になるようなやさしい言葉選びです。
「お疲れさま」「今週もよろしく」「ちょっと得した気分に」など、ユーザーの日常に寄り添うトーンでクーポンを提示すると、反応率が高まります。時間帯も朝に絞ることで、“見つけた人だけが得する”特別感を演出できます。
6.“毎日決まった時間”に買い物を促す習慣型ポップアップ
夜21時にだけ表示される「買い忘れ防止リマインダー」
ユーザーは、日々同じような時間にスマホでECサイトを見る傾向があります。特に21時前後は、仕事・家事がひと段落し、自分の時間に切り替わるタイミング。
ここで「今日の買い忘れ、ありませんか?」という軽いメッセージを出すことで、ルーティン的に購入を促すことが可能です。目立った割引やキャンペーンがなくても、“行動の習慣に入り込む”ことでCVを支える地道な施策になります。
対象ユーザー
・就寝前にスマホで買い物をチェックする主婦・社会人
・日常品・定期購入系のECサイト利用者
・その日に購入するつもりがあったのに、うっかり忘れてしまうユーザー
タイミングのポイント
曜日:毎日または平日のみ
時間帯:21:00〜22:00(または21:00〜23:00)
補足:2日以上訪問が空いたユーザーのみに表示して“気づき”を強化するのもおすすめ
ポップアップ表示例
「今日のお買い物、忘れていませんか?」
「本日分、そろそろ締めの時間です」
「今なら間に合います。明日まわしにしないで済ませておきましょう」
◆この施策のポイント
このポップアップは、割引ではなく“習慣”や“行動の区切り”に訴えるのがポイントです。言葉遣いは控えめにしつつ、ユーザーの生活リズムに寄り添うことで、「買い忘れた!」という気づきを自然に促せます。
あえて割引なしで運用することで、利益を守りながら安定的なCVを得やすい施策です。
7.曜日ごとに“変化”をつけて飽きさせない
日替わり特典ポップアップでリピーターの反応を引き出す
毎日同じ訴求を繰り返していると、リピーターや常連のユーザーは“見慣れてしまって反応しなくなる”という課題が生まれます。
そこで有効なのが、曜日ごとに訴求内容や特典を変える“日替わりポップアップ施策”です。例として月曜は送料無料、火曜はポイント2倍、水曜は10%OFFなど、曜日に応じてオファーを切り替えることで、毎日「今日は何があるかな?」と楽しみにしてもらえる仕組みを作れます。
対象ユーザー
・頻繁にサイトを訪問するリピーターやロイヤルユーザー
・セールやクーポンに敏感な買い物好きのユーザー
・日によって購入動機が変わる“気まぐれ購買層”
タイミングのポイント
曜日:毎日設定(曜日ごとに異なる内容を配信)
時間帯:終日または昼〜夜のCVが高まる時間帯に絞る
補足:訪問回数やユーザー属性によって出す・出さないを調整するとより精度が上がる
ポップアップ表示例
(月曜)「週のはじまりは送料無料でスタート」
(火曜)「火曜だけのポイント2倍DAY!」
(水曜)「水曜は5%OFFのミドルウィークセール開催中」
◆この施策のポイント
日替わりのオファーを展開することで、再訪率や滞在時間の向上につながるだけでなく、「今日は何の特典だろう?」という期待感がポップアップへの注目度を高めてくれます。ただし、割引や特典のバリエーションは事前に設計しておく必要があるため、販促カレンダーと連動させておくと運用しやすくなります。
見た目はシンプルでも、「毎日変わる」というだけで反応率が改善するケースは多いため、継続的にCVを取りたいECサイトには特におすすめの施策です。
8.天気が変われば、気分も変わる
雨の日だけに出す“気持ちを上げる”ポップアップ施策
雨の日は外出を控える人が多く、ECサイトにとってはアクセスが増えるチャンスでもあります。ただし、ユーザーの気分は下がりがち。
そんな時に「雨の日限定」のクーポンやメッセージを表示することで、気分を明るくし、購入行動へ自然につなげることができます。さらに、実店舗との競合が少なくなる天候でもあるため、ECにとっては絶好の販促タイミングともいえます。
対象ユーザー
・雨の日に家で過ごす時間が増える主婦・在宅ワーカー
・外出を控えてECを利用する会社員や学生
・“ちょっとしたきっかけ”があれば購入に至る検討中のユーザー
タイミングのポイント
天候条件:現在地が雨天のときにのみ表示
曜日・時間帯:平日昼や夕方など、外出を避けるタイミングがベスト
補足:その日の天候に合わせ、位置情報トリガーを使用して表示
ポップアップ表示例
「今日はあいにくの雨…そんな日にだけ届く、特別なクーポンです」
「雨の日はおうちでゆっくりお買い物。500円OFFで少し気分を上げませんか?」
「雨の日限定のプレゼントをご用意しました。今だけチェック!」
◆この施策のポイント
キーワードは「気分転換」「ちょっとしたご褒美」。ユーザーが天候で沈みがちな気分のときに、やさしいトーンで特典を差し出すのが効果的です。
また、天気に応じて「今日だけ」という自然な限定感が生まれるため、タイムセールよりも“理由づけ”が納得しやすく、コンバージョンにつながりやすくなります。
9.静かな深夜にだけ現れる、秘密のポップアップ
23時以降に出す“夜ふかしユーザー向け”限定施策
深夜帯、特に23時〜翌1時の時間は、全体のトラフィックは少ないものの、“集中してじっくり見ているユーザー”が多い時間帯でもあります。この時間にアクティブなユーザーは、他の時間帯と比べて「購入意欲が高い」「迷っているけど時間はある」といった特徴があるため、限定クーポンやメッセージによる後押しが非常に効果的です。
ポップアップを「この時間だけに出現する秘密のオファー」とすることで、ユーザーに特別感を与え、CVを取りこぼさず拾うことができます。
対象ユーザー
・夜ふかしをしてスマホで商品を見ている社会人・学生
・仕事終わりでようやく買い物タイムに入ったユーザー
・昼は時間がなく、夜間にじっくり比較・検討している層
タイミングのポイント
曜日:毎日または平日のみ
時間帯:23:00〜翌1:00(もしくは22:00〜翌2:00まで拡張)
補足:アクセス数は少ないが、CVRが高い傾向。ポップアップは1回限りに絞るのが理想
ポップアップ表示例
「深夜だけの限定特典。おやすみ前におトクをどうぞ」
「今だけの深夜割。眠る前に、賢いお買い物を」
「この時間にしか現れない、秘密のクーポン配布中」
◆この施策のポイント
深夜帯は「秘密」「ひっそり」「限定感」がよく響きます。大きく派手に訴求するのではなく、“静かに特別扱いする”ニュアンスが大切です。
また、次の日までクーポンが使えないように設定することで、「今買う理由」を自然に演出できます。
10.財布のひもが固くなる前にそっと背中を押す
給料日前の1週間限定「今ならお得」ポップアップ
給料日前(多くは月末1週間前〜数日前)は、ユーザーの購買心理が慎重になりやすい時期。支出を控える傾向があり、購買検討から離脱する割合も増えます。
そこで重要なのは、“買っても後悔しない”理由を提示してあげることです。小額のクーポンや送料無料特典など、財布にやさしい提案をポップアップで表示することで、迷いを払拭し、「今、買う理由」を自然に与えることができます。
対象ユーザー
・毎月の給料日を意識して支出をコントロールしている社会人
・生活必需品や日用品を買いたいけど、少しでも安く買いたい人
・給料日前は“見るだけ”で終わってしまいがちなリピーター層
タイミングのポイント
表示期間:給料日前の5〜7日間(例:25日支給なら18〜24日)
時間帯:昼・夜などCVが発生しやすい時間に集中
補足:あらかじめ給料日前の“出し分け用キャンペーン”を準備しておくとスムーズ
ポップアップ表示例
「給料日前でも安心。今だけの500円OFFクーポン」
「今週は“お財布応援週間” 送料無料キャンペーン中」
「今、少しだけ安く。給料日前の特別割引をご用意しました」
◆この施策のポイント
料日前は「今月、もうあまり使えないかも…」という不安が行動の足かせになります。そのため、訴求のトーンは“安心感”と“ちょっとだけ得できる”のバランスが大切です。
割引額は大きくなくても、「この時期に寄り添ってくれてる」と感じられる文言や演出が、CVを生むきっかけになります。
また、給料“後”の購買意欲爆発に備え、あえて「次回使えるクーポン」などでリスト取得に切り替える戦略も並行可能です。
曜日・時間帯ターゲティングを成功させるためのポイント
売れない時間帯にポップアップを表示する施策は、ただ設定するだけでは成果に結びつきません。ユーザーの行動パターンや心理を読み解き、適切なトリガーと内容で出し分けることが重要です。
ここでは、実際にCVを高めるために意識すべき5つの成功ポイントを解説します。
1.「買う理由」が弱い時間帯こそ狙う
売上が落ちる平日昼間や深夜は購買意欲が薄れていると思われがちですが、実は“買うきっかけ”がないだけというケースもあります。
そうした時間帯に「今だけの特典」や「買い忘れ防止」などの理由づけを提示することで、離脱寸前のユーザーを呼び戻すことができます。売れない時間を「売れるきっかけ」に変える意識が大切です。
2.トリガーは“曜日×時間”で掛け合わせる
曜日だけ、時間帯だけのターゲティングも効果はありますが、組み合わせることでさらに説得力が増します。
例として「月曜の朝は気分が重い」「金曜の夜は開放感がある」など、曜日と時間の掛け算で行動心理が変わります。ツール側で掛け合わせ設定が可能なら、曜日と時間の両方を指定して出し分けるのが効果的です。
3.一度にすべてやろうとしない
施策の出し分けは緻密にすればするほど成果が出やすいですが、最初から完璧を目指すと運用が煩雑になります。
まずは「火曜の昼にだけ表示」「水曜の夜にクーポンを出す」など、シンプルなパターンでスタートし、反応を見ながら調整・拡張していくのが現実的です。段階的にチューニングする意識が成果への近道です。
4.割引より“共感”や“気づき”が効くことも
ポップアップ=クーポンと思いがちですが、購買を後押しするのは必ずしも値引きだけではありません。
「今日もお疲れさまです」「そろそろ売り切れそうです」など、ユーザーの気分や行動に寄り添う共感型メッセージの方が効果を発揮する場面もあります。特に生活リズムに合わせた時間帯出し分けでは、“言葉のトーン”が結果を左右します。
5.スケジュール設定+非表示条件で出しすぎを防ぐ
ポップアップを表示しすぎると、ユーザーにとっては「うるさい」「邪魔」と感じられやすく、逆に離脱を招く可能性があります。
曜日・時間のスケジュール設定に加えて、「同じユーザーには1日1回のみ表示」「◯回以上表示したら非表示にする」などのルールも合わせて設計しましょう。適度な頻度と静かな押し出しが、成果につながる鍵になります。
曜日・時間帯のポップアップで平日のCVRを向上させる
曜日や時間帯によるユーザー行動の違いに合わせてポップアップを出し分けることで、売れない平日や静かな時間帯にも売上をつくることが可能になります。
今の導線や訴求に手を加えるだけで成果が変わるなら、試さない理由はありません。小さな設定が、大きな成果につながる。まずはひとつ、できるところから始めてみませんか?